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ITシステム開発者に一番必要な意識

オン・ザ・ジョブ・トレーニングコンサルティングひとりごとマネジメント名言要件定義開発方式

職業柄、いろんなITシステム開発プロジェクトに参加しますが、私が参加するのは大抵上手く行っていないプロジェクトです。上手く行かない原因はどこも共通していて、目的と手段を混同していることに起因している。

ITシステム開発プロジェクトの目的は「期限内に製品をお客さんへ届けること」で、これ以外は全て手段でしかない。

上手く行っていないプロジェクトのエンジニアは必ず、プログラマが満足するプログラムを書くこと、その時期にネットで流行っている開発方式を良いとする、などの拘りを示す。
そして、開発リーダーはプログラマが拘る開発方針に応えようとする。
この連鎖によって工数が肥大化し、システムがいつまで経っても完成しないということが起こる。

目的を見失い、手段が目的化するのはエンジニアだけではない。
管理職も手続きという手段が目的化し、その手続きが何を目的としているか見失いがちだ。

システムをどう開発、実装して行くかは手段でしかなく、それは目的ではない。
手段はプロジェクトの状況によって、常に柔軟に変化させなけば、プロジェクトは直ぐに破綻する。

ITシステムは少しの拘り、手段の選択ミスによって、簡単に工数が肥大化するので、「期限内に製品をお客さんへ届ける上で、これは本当に必要か?」と常に問い続け、必要無い可能性が少しでもあれば、それらは全て捨てなければならない。

日本のITシステム開発の評価が低いのは、ロジカルシンキングに弱く、直ぐ目的を見失い手段が目的化し、工数が肥大化することでいつまで経ってもシステムが出来上がって来ないことにある。

ITシステム開発に関わる人は、『ITシステム開発プロジェクトの目的は「期限内に製品をお客さんへ届けること」』を常に意識するよう、心に刻んでほしい。

 

40代のおっさんエンジニアでさえ、「そんなこと考えたこともなかった」と言い出す日本の状況、なんとかならないだろうか、、、

 

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