病院のしくみを読み終わりました。
診療報酬や仕事内容といった病院の仕組みから、統計値を元にした医療政策、今後の医療はどういう方向へ進もうとしているのかまで、分り易く説明されていました。
図解シリーズであっても、こういう専門的な本を読んでいると、全然休憩できていない気がする・・・。
日本の医療の方向性は、統計上は正しい方向に進んでいるように思われる。どこかこの国と同じようにしようとしているのではなく、OECD各国と比較する事で気付いた問題点を、現実的な範囲で改善しようとしている。
医療費によって日本経済が破綻するかのようなニュースが、一時期流れていましたが、OECD各国と比較しても、日本の医療費が決して高い訳ではない事が解る。
1人あたりの医療費では、第4位。
総医療費の対GDP比では、第17位。
※2003年
それでいて、保険サービスの到達度では第1位、総合点でも第1位という評価をされているので、医療のコストパフォーマンスでは、日本が一番優れていると言える。
最大の問題は恐らく、バブル期にお金を使い過ぎ、未だにその負債を抱えている病院が多く、そこからまだ立ち直っていないのに、診療報酬を引き下げている事で、体力の無い病院が潰れて行っている事だと思われる。
今だに、病院が破綻する原因の第1位が、バブル期の負債で、バブル崩壊から未だに立ち直っていないというのは、バブルを経験していない自分としては驚きだ。
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