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プロフェッショナルかどうかは、「顧客に対して責任を負う」かどうかだ

コンサルティングマーケティングマネジメント名言営業心理学時事問題社会貢献科学経営要件定義記事

大前流 プロフェッショナル論というITproに掲載されていた記事が、とても面白かったです。

記事を読んだ限りだと、大前氏のプロフェッショナルとは、『プロフェッショナルかどうかは、「顧客に対して責任を負う」かどうかだ』という言葉に尽きるようです。

長文なので、個人的に重要だと思ったところを抜粋してみました。

 「プロフェッショナル」という言葉が氾濫しているが、プロフェッショナルの定義は何だろうか。プロフェッショナルとそれ以外の人を分ける決定的な違いは、顧客第一を貫けるかどうかだ。すなわちプロフェッショナルとは、顧客に対して責任を持つ人である。ところが、世にある定義の大半は、最重要の顧客を忘れ、知識や技能の優劣ばかりを論じている。  「自分にとっての答えを自分で見つけた個人が飛躍できる」。今という時代は、誰もが手中にできるそんなチャンスが転がっている。だから日本のITエンジニアも頑張ってほしい。正しい質問をし、そして自分で答えを見つけるためのアプローチを考える。このような習慣を身に付けるのだ。

 偏差値世代の人々は、学校や予備校から「お前の偏差値はこの程度。だから適当な学校はここだ」と小さい頃から言われ続けてきた。そして知らぬ間に、「自分はその程度の人間」と潜在意識に間違った評価を植えつけてしまっている。まったくもったいない話だ。

「インターネットの情報は信頼できない」とか、「Googleが考える力を奪う」と主張する向きがある。だが私はこれには同意できない。検索キーワードの組み合わせを工夫することで、知りたいことをどんどん深掘りできるからだ。

 Googleの効果的な使い方を知った人は、相当なことまで調べられ、しかも頭が良くなるはずだ。Googleを使う際、「何を知りたいのか」と問いを立て、「どのキーワードを使えば正しい答えが返ってくるか」と考えるからだ。正しい質問を考えられる頭を鍛えるために、格好の訓練と言える。

 多くの経営者は、自分はなぜ悩んでいるのか、何について悩んでいるのか、そもそも会社をどうしたいのか、を明確に定義できていない。自問自答をしていないからだ。

 悩みは心身の健康に良くない。悩むことに何の生産性もない。悩んで問題が解決することなどない。問題解決の手法を学び、悩みに正面から取り組む習慣を付けると悩みがなくなる。毎日熟睡でき、心身の健康が保たれる。するとますます悩みがなくなる。

 「対策がない問題もあるだろう」と言う読者がおられると思う。その通りだが、それなら誰も対策を打てないわけで、なおさら悩んでいても仕方がない。「地球に巨大隕石が降りかかってきたらどうしよう」などという問題は、悩んでも仕方がない。その時が来ても悔いなく死ねるよう、普段から心掛けておくだけだろう。

 社会に出たら答えのない世界が待っている。実際、企業が遭遇する問題のほとんどには答えがない。社会に出たら答えのない世界しか待ってないのに、学校では答えを覚え込む訓練だけをする。日本の教育が世界に通用する人材を養成できなくなって久しいが、その最大の理由は、学校が世間の現実と事ほど左様に乖離(かいり)してしまったからである。

 世の事象の大半には答えがない。だから、その場その場で勇気を振り絞って考えるしか道はない。「この世界でこの問題に答えを出せるのは自分自身しかいない」。このようなメンタリティになれるかどうかが、自分の創造性を発揮し、プロフェッショナルとなるための最も重要な条件だ。

 プロフェッショナルは、創造性を発揮できる人である。どうすれば創造性が増すだろうか。問題がぼやけている段階では創造の力は出てこない。解決すべき問題を特定し、取り組むべき物事のスコープを狭めることが、自分の創造性を引き出すための重要なポイントだ。

エスタブリッシュメントに対して遠慮せずに、物事の本質を論説する大前研一氏は、自分にとってのビジョナリーです。

 

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