日本のITゼネコンがWindows Presentation Foundation (WPF)開発を請けると、必ず工数を肥大化させる。
工数の肥大化は費用の増加だけではなく、プロジェクト全体のスケジュールを遅らせ、依頼元企業の競争力まで低下させる。こういう現場をいくつも見て来た。
結果的には、開発は諦められ、双方が不幸になる。
これは、日本のITゼネコンが悪意を持って工数を肥大化させているのではなく、大手ITゼネコンには「どうしたら良いか分からない人材」しか集まらない為に起きている。
日本には、主に業務システムで使われるWPFの開発効率を上げたいと考え、研究している人材なんていない。
日本のITゼネコンは、開発効率ではなく、開発者の頭数を基準に考え、 頭数を揃える為だけに奔走する。幾つもの下請け企業から人を出向させ、練られてもいない開発方式で作業することを出向して来た開発者に強いる。
出向して来た人は座っているだけでお金を貰える上、開発効率を上げる為に請負元の企業に意見しようとすると、契約解除される可能性まである。
日本の義務教育は10年以上かけて、「上に言われたことを、言われた通りやる」ロボトミーに高い評価を与え、高い評価を得たロボトミーだけが、エリートとして大手企業に雇用され出世する。
ロボトミーには、自発的に研究し、改善して行く能力もモチベーションも無いが、プロジェクト運営の決定権は持っている。
日本では、自分自身で考え行動した子供は、学校の教育者に「ルールを守らない」「気に入らない」と評価される。日本の親は自分の子供が学校の教育者に評価されないと困ると考え、子供のロボトミー化に加担する。
日本の業務系WPF開発には、ロボトミーが集まり易い、そしてプロジェクトが失敗に終わる。
WPF開発は、日本語の「こうすれば成功する」という情報が少ない為、ロボトミーにとっては難易度が高い。
優秀な先人が居て、それに従うだけで良ければロボトミーも機能するが、先人が居ないと、 ロボトミーには何も出来ない。
反対に、業務系ではないWEB開発には、ロボトミーが集まりずらい、それは、ロボトミーでは生き残れない世界であり、自ら考え行動するタイプの人間には仕事をし易い世界だからだ。
WPF開発を成功させるには、 自らより良い開発方式を研究し、検証して来た人に、見直してもらうのが一番だが、ロボトミーは自ら考え行動するタイプの人間を嫌う。
外国人が日本を安全だと感じるのは、日本人のマジョリティがロボトミーだからだが、日本人の上司を持つと、「日本人は頭がおかしい」と必ず言う。
WPF開発プロジェクトに参加すると、日本が衰退している原因、閉塞間の原因は教育にあるという事が良くわかる。
それでも、生きるか死ぬか、本当の危機に直面すれば、ロボトミーでも目を覚ますだろう。
寝たままなら滅びるだけだ。生き残る価値もない。
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